ハローワークで人材を採用する時の6つのデメリットと7つのメリット

 

 

 

採用にかかる費用は抑えたい。

 

そんな中小企業が活用するのがハローワークです。ハローワークは無料で活用することができるので採用にかかるコストは0円です。

しかし、ハローワークではいい人材が採用できないとの噂もあります。

 

この記事では、ハローワークの求人で仕事ができる人を採用する方法を考えます。

 

 

 

 

ハローワークとは?

ハローワークとは、仕事を探している人のための、厚生労働省による施設のことです。以前は公共職業安定所と言われる方が一般的でした。

 

ハローワークの職員はほとんどが公務員です。他にもパートやバイトなどいますが、窓口で就職の事などの相談斡旋をしている職員は公務員の方たちです。

 

ハローワークでは、失業中の基本手当(いわゆる通常の失業給付)を受給するための手続きを行っています。中には、給付期間を目一杯使ってから就職をしようと考えている人もいるので、ハローワークに行く人が必ずしも仕事を探しているとは限りません。

 

失業給付には、「失業認定申請書」が必要になるため、企業に履歴書を送ったり、面接を受けたりする人もいます。しかし、就職するよりもひとまず失業保険の給付が欲しい人たちに面接で時間を使うことは効率的ではありません。

 

ハローワークで求人をする場合は、時間を無駄にせず、仕事ができる人を採用する方法を知っておくことが大切です。

 

 

 

ハローワークで採用をするデメリット

まずは、ハローワークで採用をする場合のデメリットを紹介します。

 

1:ネガティブな情報が多い

ハローワークの求人はブラック企業が多いと言われていることがあります。これは採用にかかる費用が0円なので、社員を使い捨てにする企業にとってはありがたい制度です。また、採用にコストをかけない企業は業績がよくない傾向にあるので、労働条件も他の求人媒体よりもよくない傾向があることは否めません。求職者はこうした情報を仕入れているので、警戒心を持っていることがあります。

 

 

2:就職に困っている人が多い

会社を辞めるのはそれなりの理由があります。就職ができないことにも理由があります。スキルが高く、引く手数多の人は会社を辞めません。辞める時はすでに次が決まっているか、ハローワーク以外の転職手段を使います。ハローワークを使う理由は、他の媒体では転職ができないということも考えられます。ハローワークの求職者の中で、優秀な人の絶対数は多くないと考えることができます。

 

 

3:失業保険をもらいに行っている人もいる

「失業認定申請書」のための応募をする人は、就職意識が低いので、積極的に仕事をしてくれる人材であるとは限りません。

 

 

4:面接に来ない人もいる

これは私の経験上の話ですが、面接日に来ない人の割合が多いと感じます。しかも、事前の連絡がないまま来ない人もいるので、予定が狂うこともあります。

 

 

5:年齢制限ができない

ハローワークでは年齢制限をした募集ができません。これは裏返せば、若い人材が少ないということです。

 

 

6:会社の雰囲気が伝えにくい

募集要項は形式的なもので、条件を書くので、条件以外の社風のよさなどをアピールすることができません。

 

 

 

ハローワークで採用をするメリット

一方で、ハローワークで採用をする場合のメリットをご紹介しますと、

 

1:採用費用がかからない

登録は0円で採用にかかる費用はありません。

 

2:地元の人を採用しやすい

求職者は住民票のある地区のハローワークを利用するので、地元の人を採用しやすいと言えます。

 

 

3:すこし条件を上げれば、応募が増える

人気の職種や報酬の条件、仕事環境がいい場合は応募者が増えます。他の求人サイトよりも条件の厳しい会社が多いので、勝ちやすいと言えます。応募を増やし、多数の応募者の中から仕事ができる人を選ぶことができます。

 

 

4:相談員がマッチングをしてくれる

相談員が求職者と面談しているので、欲しい人材を明確にすればマッチングをしてくれます。

 

 

5:職業訓練をしてくれる

失業中に職業訓練をしてくれるので、スキルのある人材を採用することもできます。

職業訓練の詳細はこちら

(訓練内容は、各地のハローワークにより多少の違いはあります)

 

 

6:助成金が出る

社員として採用をすることで助成金が出ることがあります。

助成金の内容はこちら

 

 

 

7:経験豊富なベテランが採用できる

ハローワーク以外の求人媒体や転職サービスでは、若い人(35歳以下)という年齢制限を設けていることがあります。経験豊富なベテランでも年齢で就職ができないことが珍しくありません。ですから、非常に優秀な人を採用することができるかもしれません。また、女性で優秀な人材を採用することもできるかもしれません。こうした場合は、仕事時間や在宅勤務を取り入れると、より優秀な人を採用できる可能性が上がります。

 

 

 

ハローワークの採用で成功するポイント

最後にハローワークでの採用に成功するポイントをお話しします。

 

1:採用したい人材を明確にする

どんな仕事をしてもらうために、どんなスキルがあればいいのかを明確にしておくことです。この点が明確であるほど、相談員が希望にあった人材を紹介してくれます。

 

 

2:真面目な人を採用する

採用した後に大切なことは、辞めずにしっかりと仕事をしてもらうということです。ハローワークでの採用で大切なことは真面目で仕事をやめない人を選ぶということです。真面目さは履歴書がしっかりと丁寧に書かれているのか、転職回数が多くないかなどで判断することができます。

 

 

3:過剰な期待をしない

仕事をしてもらう内容は、最初は応用力が必要なくても、仕事に馴染みやすいように手順が明確な仕事を任せるほうがよいと言えます。高いスキルを要求しすぎると期待外れを感じることがあります。

 

 

4:辞退させない

採用したいと思った人材がいた場合、辞退されないようにフォローすることが大切です。面接では企業側が求職者を見ているように、求職者も企業を品定めしています。面接には、魅力的な人物を投入することが大切です。

 

 

5:戦力になるサポートをする

採用した後は、社員が戦力になるようにきちんと面倒を見ることが大切です。どんな人でも、緊張が溶けるまでは能力を発揮することができません。社長はもちろん、社員全体でサポートすることが、活躍をしてもらう鍵となります。

 

 

 

まとめ

この記事ではハローワークで採用をする場合のデメリットとメリットについてお話をしてきました。

ハローワークは0円で採用が可能になる反面、期待するほど優秀な人材が来ないことも少なくありません。

ハローワークの特性を理解した上で、採用を成功させてください。

 

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この記事の執筆者

別所諒
・社長の味方コンサルタント
・株式会社経営戦略パートナーズ代表取締役
・心理カウンセラー

著書
「普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法」

「がんばっても成果は出ない」

中小企業の2代目社長のサポーターとして、経営、マーケティング、組織開発の相談に乗っている。

 

 

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