あなたの会社の管理職は、あなたを助けてくれているでしょうか?
「職場にいるダメ上司」という記事を読んでも、自分の会社には関係がないと思っていませんか?
実は、あなたが抜擢した幹部社員は、部下からダメ上司と言われているかもしれません。
こうした上司は、社員から「フリーライダー」(ただ乗り社員)と言われ、存在だけで職場の士気を下げています。
社長がどんなに会社のことを考えて経営をしても、実働部隊が機能しなければ会社は良くなりません。実働部隊で重要なのは上司の役割です。部下をやる気にさせているでしょうか?それとも、部下に「使えない上司だ」と思われている管理職はいませんか?
この記事では、会社をダメにするダメ上司を見極める方法をお伝えします。
目次
ダメ上司1:スマホを触っている時間が長い
いつもスマートフォンを触っている上司がいます。スマホ自体は便利なデバイスで仕事を効率化することもできます。一方で、ゲームやSNSなどは中毒性があります。
スマホの登場で、いつでもどこでもゲームができるようになりました。しかも、画面を隠せば、ゲームをしていることもわかりません。例えば、電車で移動中にゲームをしていても会社の人には見られません。しかし、中毒性のあるゲームはついつい画面を開いてしまいます。勤務時間中にも禁断症状が出てしまうことがあります。上司が勤務中にゲームに講じていたり、プライベートなSNSに投稿している場面を部下に一度でも見られたらアウトです。信頼をなくしますし、部下も同じような行動を始めます。
ダメ上司2:ぼーっとしている時間が長い
仕事中に動いてない上司がいます。何かを考えているようなふりをしていますが、部下からはぼーっとしているようにしか見えません。このタイプの上司は、部下に仕事を任せて、新しいことを考えないので、実は何もすることがないのです。部下からは自分たちに仕事を押し付けて何もしない人だと思われています。
ダメ上司3:直帰が多い
夕方から外出をして直帰が多い上司というもの考えものです。上司の外出中も部下は仕事をしているので相談したいこともあります。そんな時に、電話が留守電で折り返しがないと部下の信頼をなくします。また、このタイプの上司は取引先からの接待を受けていることも多いので、癒着などの問題を引き起こすことがあります。
ダメ上司4:なんの仕事をしているのかよくわからない(と思われている)
ラインではなく、専門職で部長の肩書を持つ人の中には、社内の人間からは何の仕事をしているのかわからない人もいます。
部下を持っているわけではないので、直接的な問題を起こすことは少ないですが、こうした人がいることで一生懸命に仕事をしている部下のやる気を削ぐことがあります。
ダメ上司5:部下に無関心
部下の相談には、「いいんじゃない」としか返事をしない上司。基本的に部下に関心がないので、指導をしない代わりにダメ出しもしない。日々穏便にしたいタイプ。
ダメ上司6:定時に帰ることを目的にしている
定時の10分前に片付けに入る上司。ワークライフバランスを重視するのは悪いことではありませんが、帰宅ダッシュを部下に見られてしまうと尊敬されなくなります。
ダメ上司7:会社の文句を言う
酒場で会社の文句や愚痴を言うサラリーマンの姿は珍しくありません。言いたいことを言って、明日からがんばろうというのは甘い話です。脳というのは、否定語をインプットすると、その証拠を集めるように発動します。
例えば、「うちの会社はワンマンだ」と言い、その言葉をインプットすると、社長のワンマンぶりがどんどん目につくようになります。
こうしたことは珍しいことではな
く、ハワイ旅行に行こうと決めたら、ハワイのパンフレットやCMなどがどんどん目に入ってくることと同じです。
部下に会社の文句や不満を言う上司がいると、部下の脳にも否定的な情報がインプットされ、会社のマイナス面しか見えない社員が増えていくのです。
ダメ上司8:部下に仕事を振るのが仕事だと思っている
「人に仕事を振る=できる社員」だと勘違いしている上司がいます。
ローレンス・J・ピーターという学者が提唱している「ピーターの法則」というものがあります。
「階層社会では,有能な人は出世していくが,自分の能力以上の役職に至って,出世が止まる。最終的に役職に見合わない無能な人間ばかりの社会になる。」
というものです。例えば、有能な係長は課長に昇進しますが、課長して成果を出せないと部長にはなれません。このように課長の成果を出せない課長が存在するように、最終的には組織は無能な人材で埋め尽くされるという理論です。
上司になると部下に命令をする権限を得ますが、仕事を振るだけでは上司としての役割を果たしているとは言えません。
ダメ上司9:部下の手柄を奪う
職場で最も尊敬されない上司は、人によって態度を変える人だと言われています。上に弱くて下に強い管理職が最も部下の信頼をなくしています。例えば、部下のミスを上役に咎められた時、部下をかばう上司と部下のミスにする上司がいます。露骨に部下のミスにする人は少ないですが、「私の管理ミスです。」という話も部下をかばったことになりません。
もっとひどい場合は、部下に企画書を作らせて自分が役員プレゼンをするような上司もいます。このように手柄を奪うような仕事をする上司は部下のやる気をなくさせます。
ダメ上司10:守りに入る
サラリーマンとして生きるためには、ミスをしないことが大切です。しかし、ミスを恐れて新しいことをしない上司は部下の能力を引き出すことができません。
例えば、起こってもいない問題を想定し、部下の提案を却下し続ける上司は部下のやる気をなくします。
部下は自分の未来を上司に見ています。リスクのことばかり話す上司の下では、できる部下ほど退職してしまいます。
ダメ上司11:お伺いが多い
サラリーマンの多くは、何のために仕事をしているのでしょうか?「会社の業績を上げるため」と考えているなら、あなたの考えは甘いかもしれません。ほとんどの社員は、「仕事を頼まれたからから」仕事をしています。何も仕事を頼まれなければ仕事をしません。もっと言えば、「上司に怒られないために」仕事をしています。だから、些細なことでも、何かをしようとする時には上司にお伺いを立てます。結果、自分で考えない社員が量産されます。もちろん、部下も考える能力が育ちません。
まとめ
この記事では、どこの職場にでもいるダメ上司の行動パターンについてお話ししてきました。
こうした上司は、社員から「フリーライダー」(ただ乗り社員)と言われ、存在だけで職場の士気を下げています。
部下は上司の行動をよく見ています。部下のやる気をなくす上司がいれば早めに手を打つことをおすすめします。