あなたの会社に「仕事がうまくいかない」と思っている社員はいませんか?
仕事がうまくいかないと思ってしまうと、自分が本来持っている能力を発揮することはできません。それだけではなく、周囲にも悪影響を及ぼします。早急な手立てが必要ですが、具体的にどうすればいいのかわからない。
そもそも、社員が内心で何を考えているのかもわからない。
そんな社長に、仕事がうまくいかないと感じている社員の傾向をお伝えします。
目次
- 1 仕事がうまくいかないとはどういう状態なのか?
- 2 仕事がうまくいかない社員の21の傾向
- 2.1 1:努力をしない
- 2.2 2:勉強しない
- 2.3 3:安易に人に聞く
- 2.4 4:負けを認めない
- 2.5 5:相手の話にかぶせる
- 2.6 6:善悪をつけたがる
- 2.7 7:批判的な言葉を相手に言ってしまう
- 2.8 8:「はい」と言えない
- 2.9 9:自分を正当化する
- 2.10 10:怒りっぽい
- 2.11 11:できない理由を探す
- 2.12 12:手柄を上げたがる
- 2.13 13:言い訳をする
- 2.14 14:過去の話が多い
- 2.15 15:上にいい顔をする
- 2.16 16:謝れない
- 2.17 17:責任を回避する
- 2.18 18:「忙しい」と言いすぎる
- 2.19 19:非公式な場でしか意見を言えない
- 2.20 20:デスクに物が多い
- 2.21 21:目標が低い
- 3 まとめ
仕事がうまくいかないとはどういう状態なのか?
最初に仕事がうまくいかない状態について考えて見ます。
仕事がうまくいかない状態は3つに分けることができます。
1:能力以上の仕事を任されて成果を出すことができていない。
2:自分の実力が発揮できていない
3:職場やお客さんとの人間関係がうまく行っていない
ということです。
社員に能力以上の仕事をさせている場合は、ノルマなどのプレッシャーを和らげるか、配置転換をすることをおすすめします。放置しておくと、心の病気になりかねません。
問題は、実力を発揮できていないと感じる社員、人間関係に課題のある社員です。ここを放置しておくと、周囲への悪影響を及ぼします。
ここでも社員は2つに分類することができます。
1:仕事がうまく行っていない理由は自分にある
2:仕事がうまく行っていないのは自分以外の責任である
1の自罰型の社員は自信をつけさせることで仕事のやる気を引き出すことができます。
その方法は、「自分に自信がない社員に伝えてあげたい12のこと」でお伝えしています。
2の他罰型の社員は、重要な仕事を任せることはできません。採用しないことはもちろん、配置転換を考えることも必要です。とは言え、採用してしまった以上、戦力化したいと思う気持ちもわかります。そこで、ここからは仕事がうまくいかない社員の21の傾向と対策を考えてみます。
仕事がうまくいかない社員の21の傾向
ここからは、仕事がうまくいかない社員の21の傾向をお話しします。
1:努力をしない
最低限の仕事しかしない社員は成長しません。できないことを恥だと思いません。普段の仕事は「慣れ」でこなすことができますが、それ以上に技術が向上するわけでもなく、同じことを何年も繰り返します。役職をあげた途端に仕事ができなくなります。こうした社員には、目標を明確にして、成果に応じて降格もあり得るという危機感を持たせることが必要になります。
2:勉強しない
対人交渉を行う営業の仕事などは、勉強が必要になります。しかし、社内の仕事だけをしていると、知識に偏りが生まれますし、新しいことを学ぶ機会が多くはありません。
その際、ネットの情報だけでなく、読書による知識の吸収がとても大切です。ネットの情報の多くは断片的であり、信頼性が高いとは言えません。また、無料で読むことができるものは、広告と連動していることが多いので、情報そのものの価値も曖昧です。本は編集者の目を通しているので、ネットの情報よりも信頼性が高く、深みがあります。
3:安易に人に聞く
わからないことがあればすぐに周囲に聞く社員も仕事がうまく行きません。ネットで調べればわかるようなことを聞かれると、聞かれている社員もイライラし始めます。また、安易に聞く人は覚えないので、何度も同じことを聞いてきます。こうして周囲の評価を下げるのです。
4:負けを認めない
負けず嫌い自体は悪いことではありませんが、負けを認めないというのは厄介です。例えば、部下がいい成績を収めた時に、「自分の方がすごい」と言ってしまうと反感を買います。また、成績が上がらない時も、「調子が悪い」と実力のなさを認めない人も仕事がうまくいかない傾向があります。
5:相手の話にかぶせる
人の話を聞くことができない人も仕事がうまくいきません。相手が話している時に、自分の意見をかぶせると相手は話気をなくします。
6:善悪をつけたがる
仕事にはグレーゾーンも存在します。そんな時に、四角四面に「正しいか間違っているか」で判断をすると、融通の聞かない人だと思われます。
7:批判的な言葉を相手に言ってしまう
言葉の汚い人も仕事がうまくいかないことがあります。「バカ」「アホ」などの言葉を日常的に使っている人は、大切な場面でも失言で失敗します。
8:「はい」と言えない
仕事を頼まれた時に、「いや」「でも」「しかし」が先に出る人は仕事のチャンスを逃します。
9:自分を正当化する
問題が発生した時に、先に自分の身の安全を確保するような言動をする人は周囲に信頼されません。上司が部下のミスに対して「注意したのですが、確認が足りませんでした」などというのは、結局のところ部下の責任にして、自分は悪くないと言っているのと同義です。
10:怒りっぽい
ちょっとしたことで怒ったり、怒鳴ったりする人は周囲が扱いにくいと思うので、職場で孤立しがちです。話しかけてくれる人も少ないので、仕事がうまくいかない傾向があります。
11:できない理由を探す
先にリスクの話をしたり、自分の作業を軽減するために、すぐに代案の提案する人もやる気がないと思われるので、仕事のチャンスを逃します。
12:手柄を上げたがる
少しの成果を過大にアピールするなど、自分の手柄を宣伝したがる人は、周囲に疎まれます。自分が思うほど周囲は評価をしていないので、出世ができません。
13:言い訳をする
問題がおこった時に、言い訳をする人も周囲の印象を悪くします。特に、誰が聞いても下手な言い訳に聞こえることをいう人は、嘲笑されています。
14:過去の話が多い
昔の栄光を語る人も、「終わった人」だと思われてしまいます。特に、IT関連などのテクノロジーについていけていない場合は、「「時代遅れ」と評されます。
15:上にいい顔をする
職場で最も印象が悪いのは、人によって態度を変える人だと言われています。例えば、掃除をしている女性には高圧的で、上司にペコペコ頭を下げているような人は部下からも信用されません。
16:謝れない
言い訳に近いですが、素直に「御免なさい」が言えない人の信用をなくします。例えば、明らかに非があるのに、「こう言った考え方で行いました。」という具合に話をすり替える国会に呼ばれた官僚のような人は、周囲の信頼を損ないます。
17:責任を回避する
とにかく自分の責任を最大限に回避する人がいます。例えば、「俺は承認していない」「聞いてない」を言い出す人は、周囲に助けてくれる人がいなくなります。
18:「忙しい」と言いすぎる
「これもこれもこれも」という具合に、重要な仕事でないことをたくさんあげて、「忙しい」という人も周囲に呆れられています。
19:非公式な場でしか意見を言えない
会議で発言せず、後になって「あの考えには納得できない。」という人も評価を下げます。特に、目標が未達成の時、「自分が決めた目標ではない」という管理職は降格させてもよいと思います。
20:デスクに物が多い
物が多く、デスクが散らかっている人も仕事ができない傾向にあります。特に、書類をデスクの両サイドに積んでいる人は、1日のうち、かなりの時間を探しものに使っています。
21:目標が低い
なんのために仕事をするのか?どんな成果を上げたいのか?という目的と目標が低かったり、目標自体がない人はモチベーションが上がりません。こうした人は脅さないと仕事をしないので、脅すと萎縮して失敗をしてしまいます。
「生活をするために会社に来ています。」と言う人には、重要な仕事を任せることができません。
まとめ
この記事では仕事がうまくいかない社員の21の傾向について考えてきました。仕事がうまくいかない社員がいるということは会社にとっての損失でもあり、本人にもいいことがありません。この記事を参考に、仕事がうまくいかない社員へのケアと対策をしてください。