若手がやめる!管理職にしてはいけない「困った上司」10のタイプ

 

「なぜ、この人は役職者なのだろう?」

ほとんどの中小企業には??と思うような人が少なくありません。

 

長く勤めているから、

社長に気に入られている、

他にいない、

 

理由は様々ですが、困った上司の下にいる部下がやる気をなくしています。場合によっては、会社をピンチに陥れ、社長に反旗をひるがえすこともあります。

 

どんな人が困った上司なのか?

 

この記事では、10のタイプを紹介します。

 

 

 

困った上司の何が悪いのか?

会社には色んな人がいます。個性があることはいいのですが、部下にとって好ましくない上司もいます。そんな困った上司の下にいる部下は、「自分はハズレ」と思いながら、仕事は手につきません。当然ながら、成長もしません。社内の雰囲気は暗くなり、離職率も上がります。

 

困った上司によっては、仕事熱心なのですが、会社の意向と逆のことをしたり、場合によっては、社長の指示通りに動きません。表面上の返事はいいので、わかってくれているのかと思えば、全く仕事をしていないことのしばしば。

 

こうした上司を野放しにしておくと、若手がやめて、会社は停滞してしまいます。

 

 

 

困った上司1:残業好き

毎日、遅くまで仕事をしている人がいます。繁忙期も閑散期も帰るのが遅い。周囲は不思議に思いますが、本人は遅く帰ることに慣れているので、いつもの時間まで仕事をします。なんとなく忙しそうに見えますが、よくよくみれば、段取りの悪い仕事をしています。

 

毎晩遅いので、居眠りをしたり、会議中はあくびをかみ殺していることもあります。本人は気づかれていないつもりですが、部下は案外とチェックしています。

 

この手の上司の下だと、早く帰りにくいので部下も遅くまで仕事をしがちです。こうして、どんどんと効率の悪い仕事が社内に蔓延します。

 

 

困った上司2:生活習慣病(または予備軍)

毎晩遅くまで仕事をしていると、生活は不規則になります。夜は遅くに帰って、お酒を飲んだり、炭水化物を食べて寝ていると、メタボ体型になります。また、夜食にカップラーメンというのも体にいいとは言えません。

 

自己管理ができる部下の場合はいいですが、同じような仕事スタイルを学んでしまうと、部下も健康を害します。

 

 

困った上司3:無責任

「仕事は見て習え」とばかりに、適当にしか教えない人。部下の育成は、実務の補足くらいに考えているので、ほとんど指導しません。

部下からの相談には、「いいんじゃない」か「自分で考えろ」と言いがち。

 

一方で、部下のミスに関しては、「自分の責任」と言いつつも、上司に責任逃れをします。

 

よくいうセリフは、「私の管理不行き届きです」ですが、普段はなんの管理もしていません。

 

 

困った上司4:感情をコントロールできない

些細なことでキレるタイプの人です。このタイプの人が職場にいると、全体の雰囲気が暗くなります。気に入らないことがあると怒鳴ったりするので、女子社員からは総スカン。自分の考えと違う部下には批判的で、仕事なのに人格まで批判をすることがあります。

 

 

 

困った上司5:言葉が乱暴

部下を「お前」呼ばわりするように、言葉遣いが乱暴な上司も、職場の雰囲気を悪くします。「バカ」「間抜け」などの言葉も悪気なく使いますが、こうした発言は立派なパワハラとなります。

 

 

困った上司6:極端な顧客志向

営業部に多いのですが、極端な顧客志向で、お客さんの要求には全てイエスと答えます。無理な仕事も現場に押し込むので、よく現場を混乱に陥れます。また、クレームが怒った時は、お客さの側に立ち、会社を非難するので、損害金額がより大きくなります。

 

 

困った上司7:忙しい(と思っている人)

自分の仕事に手一杯で、部下にまかっている時間がないと感じている人。仕事は自分がやってしまうので、部下はいつまでも作業のような仕事しか与えられず、成長しません。常に忙しい風に動いているので、部下は話ができません。相談されたことは後回しにするので、職場のレベルが向上しません。

 

このタイプの上司は口頭で指示を出すので、部下が理解していないことも多く、仕事にミスが出がちです。

 

 

困った上司8:良い報告しかしない

保身を第一に考えている人は、良い報告は積極的にしますが、悪い報告を隠します。そして、傷口が大きくなるのです。上にいい顔をして、下に厳しいタイプの場合、部下に尊敬されません。

 

 

困った上司9:会社の批判をする

完璧な経営をしている社長はいませんし、時に失敗をすることもあります。そんな時に、部下に対して会社批判をする人も上司に向きません。自分は頭がいいと思っているので、鋭い指摘をしているつもりですが、批評なら誰でもできません。代替え案も話すものの、社長に提案することはないので、単なる文句で終わります。

 

 

困った上司10:お金に執着する人

上昇志向はいいのですが、お金に極端に執着する人の場合、「給料が安い」ということを外部にも話してしまいます。また、給料を上げるための交渉をしてきますし、受け入れられない場合は、業者からのキックバックなど、不正に手を染めることがあります。

 

なぜ、困った上司が誕生してしまうのかは、こちらの記事で解説しています。「できる社員がパワハラ上司になってしまう12の理由と7つの対策」

 

 

 

 

困った上司をどうすればいいのか?

ここまで話した困った上司は、たいていの職場にいると思います。他にいい人材がいないので、管理職にしているということも珍しくありません。

 

では、どうすればいいのか?という話ですが、

 

社長がやることは、次の3つとなります。

 

1:管理職教育

管理職が管理職として機能していないのは、管理職の教育を受けていないからです。中小企業の場合、それまでの慣例が引き継がれています。景気が右肩上がりの時代はそれでも成り立ったのですが、景気が低迷し、商品やサービスがコモデティ化していく時代には、人材による差別化が大切になります。

 

教育が不要な即戦力ということで、中途採用をして来ている場合は、社内に教育という文化がないこともあります。

 

大企業では当たり前に取り入れられている管理職研修を取り入れることをおすすめします。ただし、大企業と中小企業は、環境が違うので、自社に合わせた研修プログラムを提供してくれる研修会社を選ぶ必要があります。

 

 

2:評価制度の変更

実務だけでなく、部下の育成を評価に取り入れること。チームでの目標達成を評価に取り入れると、部下を育てる意識が芽生えます。

 

 

3:若手の採用

やはり、他社の色に染まっていない若手の採用をおすすめします。ベテラン社員の割合が大きくなるということは、それだけで経営リスクだと言えます。

「社員の高齢化に潜む10のリスクと3つの対策」

 

 

 

 

まとめ

この記事では、管理職にしてはいけない「困った上司」10のタイプと対策を紹介して来ました。誤解がないようにお話をしておきたいことは、困った上司を野放しにしておくと会社が困った状態になりますが、彼らを批判する必要もないということです。

ほとんどの場合、教育を受けていないことが原因で困った上司になっているだけなので、研修などの教育を実施することで、頼りになる上司になることも珍しくありません。

 

 

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この記事の執筆者

別所諒
・社長の味方コンサルタント
・株式会社経営戦略パートナーズ代表取締役
・心理カウンセラー

著書
「普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法」

「がんばっても成果は出ない」

中小企業の2代目社長のサポーターとして、経営、マーケティング、組織開発の相談に乗っている。

 

 

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